メーリム
猛々しい緑、希少な動植物、時を越えて受け継がれる文化。メーリム渓谷は、タイ北部でも手付かずの自然が多く残っており、チェンマイの雑踏とはまるで異なる別世界が広がります。そんな美しいメーリム渓谷に抱かれたFour Seasons Resort Chiang Maiでは、どこか懐かしく新鮮な体験が待っています。
メーリムの魅力発見
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ワットプラプッタバートシロイ
仏陀の足跡が4つあると信じられている寺院。この伝説は7世紀初頭、当時のアユタヤ国王、ソーン・タム王がスリランカのスマンクートにある有名な仏陀の足跡に祈りを捧げるため、修行僧の一団を派遣したことに遡ります。
長く苦しい旅の末、スリランカに到着した一行。そこで彼らを待っていたのは衝撃の事実でした。スリランカの人々によると、古代のパーリ仏典に仏陀はタイ国内を行脚し、各地にその足跡を残したと記されているというのです。この知らせを聞いたソーン・タム王は、仏陀の足跡を求め、大規模な捜査を実施します。しかし、ようやく1つ目が見つかったのは、それから長い歳月を経た1623年のこと。プラム・バンという名の猟師が森で一頭の傷ついた鹿に出会ったことに端を発します。その鹿は木々の間に一瞬姿を消し、再び現れたときにはケガが治っていました。
驚いたプラムが茂みを掻き分けると、そこには足の形をした窪みがあり、水が溜まっていました。ためしに手を浸してみたところ、ひどかった肌の疾患がたちどころに治ったといわれています。その後、この足跡を祀るために寺院が建立されますが、1765年にビルマ軍により破壊されてしまいました。現在の建物はバンコク王朝時代に再建されたもので、平和と安寧の象徴として信仰を集めています。(リゾートから35.6 km)